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創作裏話、Web拍手御礼、マイブームなど。
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    演劇集団キャラメルボックスXmasツアー『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』観劇

    10日のお昼、演劇集団キャラメルボックスのクリスマスツアー『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』を観に行ってきた♪
    (ややネタバレあり注意)

    <あらすじ>
    神田で出版社の社長をしている三沢静治は、無断欠勤を続けている女子社員を探す為、新宿のライブハウスに行く。
    中に入ると、ステージ上で演奏していたのは、彼の息子・響太だった。
    息子が音楽活動をしている事を知らなかった三沢は、ライブが終わってから響太を問い質すが、事情を知らない響太の友人ともみ合いになり、頭に怪我を負ってしまう。
    病院で目が覚めると、三沢の耳には不思議な力が宿っていた。
    口から出る言葉とは別の「心の声」が聞こえてくるのだ。
    家族の本音が聞こえてきて困惑する三沢だったが、娘の奏が何か隠し事をしている事を知り、その原因を調べ始める―
    (Talk&Photobookより)

    公式サイトやパンフレットの写真と文章からイメージしていた物語とは大きく違っていて、良い意味で裏切られた感じ^^
    娘の、息子の心の声は、普段の会話からは想像もつかないほどきつく冷たいものだったと知ってしまったお父さん。その戸惑い振りに胸が痛むだだ泣き
    それでも、今まで仕事にかまけていて、家族の繋がりが上辺だけのものだと気づけずにいた事を反省し、息子と娘ときちんと向き合おうとする姿、「何を今更」「今まで通り放っておいて」と拒絶されてもぶつかっていく姿は、本当に家族を愛しているのだと伝わってきて温かい気持ちになった^^
    そして、娘・奏の隠し事。奏が手に怪我をしているのを見て、バイト先の学習塾で何か不穏な事が起きているのではないかと感じ、三沢は経営者・黒石に会いに行く。両親を亡くし兄弟3人で塾を経営していると言う長男の黒石春樹。そこで聞いた不審な春樹と次男・夏雄の心の声。犯罪の匂いを感じた三沢だけど、確たる証拠は何も無い。奏をただひたすら心配し、周囲に「その推理は強引だ」と言われても春樹達を探る三沢にエールを送りたくなったファイト
    また、奏が想いを寄せる末弟・黒石秋人はろう者で手話を用いて会話をしてて、兄弟と奏もごく当たり前に手話で会話をしている事、そして、手話のわからない三沢は秋人の心の声を聞いて彼の想いを理解する、という作りがクライマックスの魅せ所の足がかりにもなっていて、改めてこのお芝居の作りに感嘆させられるキラキラ
    登場人物中唯一、心の声と実際の言葉が全て一致している秋人が、クライマックスで吐露した叫びに胸を締め付けられただだ泣き秋人の手話と表情、そして秋人の心の声を発している役者さんの声と言葉が完全に1つになっていて、秋人の兄達への想いと、自分の存在に対する気持ちが痛くて切なくて泣けてくるだだ泣き

    ラストでこの不思議な力を失った三沢だけど、まだまだ家族の関係の修復は始まったばかり。だけど家族の気持ちを知ろうとする事がその一歩であって、それこそが大事な事なんだなぁと思わせてくれる。
    「取り返しのつかないことなんてない」
    ラストで印象に残った響太の友人・詩郎の台詞。
    オータムツアーの『さよならノーチラス号』でも同じ台詞があったけど、本当にその通りだなぁって思った。

    サポーターズクラブで千秋楽のチケットを取ってあるんだけど、公式サイトや役者さん達のブログを見て早く観たくてうずうずし、そして水曜日と木曜日にはこの舞台にも出演してる2人の役者さんによる劇団内ユニット「ぺリクリーズ」のミニライブが終演後にあると聞いて、居ても立ってもいられなくなって急遽当日券で観に行った。
    ギターも歌もプロ級に上手くて、トークも面白くて、お芝居はもちろんミニライブもとっても素敵だったハート
    また25日に観に行くのが楽しみ≧▽≦

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    演劇集団PocketSheepS公演『鏡界船』観劇

    昨日は演劇集団PocketSheepS の公演『鏡界船』を観て来ました。

    夜崎あかねは超能力を持っている。他人に命令する力。彼女だけに許されたその力には、誰であろうと逆らう事は出来ない。
    白峰葵は新人記者。憧れの職業に就き、理想と現実のギャップに苦しみながらも毎日を多忙に過ごす。
    二人に共通点はない。趣味も、性格も、考え方も違う。
    二人の世界の間にあるのは、誰も超えられない境界線。二人が出会う事はない。
    ただ、互いの顔は知っているはずだ。彼女たちが、鏡を見た事があるのならば。
    (公式サイトより)

    全席自由で、ぽつんと空いていた最前列を確保^^
    小さな劇場だったけど、舞台の狭さなんて感じさせず迫力満点!セットなんかもほとんど無くて、それでもシーンごとにちゃんと違う場所に見える、役者さんの力に魅せらたキラキラ

    他人に命令する力、他人の心を読む力、口にした嘘を事実にする力、未来を知る力……様々な超能力を持って生まれてしまった人々の孤独と苦悩、彼らを研究対象としてしか見ず非人道的な実験を繰り返す研究者・黒沢、そして彼らを世間から匿うと言う組織「方舟」に属する月上、様々な思惑が絡み合い進んでいく物語は片時も目が離せないキラキラ
    研究所を脱走したあかねと他人の心を読む力を持つ友人の真美は、真美の父親の知人だと言う月上の下に身を寄せる。序盤ではちょっと変ないい人にしか見えなかった月上の、終盤での豹変振りに惹き付けらた。「いい人」が実は一番の悪役、その落差が大きいほど惹かれてしまうキラキラ人を笑わせる事のできるコミカルさと、悪役もこなせるシリアスさを併せ持っているって凄いと思う。月上を演じた鍛治本さん、かっこよかったぁハート

    かつて黒沢の研究所であかねに心を救われて、そしてあかねを想って作った嘘の世界で兄として彼女をひっそりと守っていた彰。終盤の「たとえそれが嘘でも、彼女が幸せなら嘘の世界を作る価値はある」といった趣旨の彰の台詞が切なくて胸を打たれたうるうる
    全てを思い出し、そして忘れさせられ再び葵として生きるあかねが、彰の前に姿を現し「忘れたけれど、また出会うのは私の自由でしょ?」と言った姿にジーンとしたうるうるもう一度「初めまして」と言った彼女があかねと名乗ったのか葵と名乗ったのか? 台詞はかき消され観た人に委ねられている。私は彼女は自分の力や境遇を受け入れられて、本当の名前「あかね」を名乗ったのではないかと思う。

    利己的な裏切り、大切な人を思うが故の嘘。超能力っていう不思議なものをメインに据えてるけど、そこには人が人であるかぎり持っている生々しい感情や孤独感、そして優しさと切なさが詰まっていて心揺さぶられた。素敵な舞台だったキラキラ

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