本日の更新は短編ファンタジー小説『Self sacrifice』です。
タイトルの意味は「自己犠牲」です。以前に
即興小説トレーニングで書いたものをリメイクしました。
自分を投げ打って他の誰かを救う、それには相当の覚悟が必要です。そしてそれは切なく美しい物語となり得るでしょう。私自身、そういう覚悟を持った登場人物は好きです。しかし、そうやって救われた相手はその後幸せに生きていけるでしょうか。大切な人を自分のせいで亡くしてしまった、という罪の意識や悲しみに捕らわれてしまうのではないでしょうか。
即興小説で書いた時には、制限時間15分という都合もあり「必ずお前を蘇らせる」と誓った所で終わっています。これをどうにかしたかった。今回のお話はファンタジーですが、魔法で簡単に生き返らせてめでたしめでたしにはしたくありません。けれど「蘇生術に失敗して主人公も死亡」なんて救いのない結末にもしたくない。「上手く行かなかったけどお前の分まで生きる」「私の中でお前は生きている」というのも何か違う。試行錯誤の末、屁理屈とも取れる理論を展開しどうにかハッピーエンドに締めくくりました。無理やりなのは承知の上……。もっと説得力のある書き方が出来ればなぁ……。両者の気持ちももっと掘り下げられれば……。精進します。
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