昨日は細見大輔さんが出演されている舞台、『吸血鬼』を観て来た^^
もしも、あの時、あの街、あの部屋の扉を開けていたら、人生は変わっただろうか――
(公式サイトより)
タイトルや公式サイトの一文から受けるイメージとは違っていて、人の孤独や心の闇を描いた悲しい余韻の残るお話。
またちょっと難しい構成になっていて、一体現実は、真実は何だったのだろうと、観終わった今も色んなシーンや台詞が頭の中をぐるぐるとしてる。
全ては主人公の作り上げた妄想だったのかもしれない、全て現実に起きていたのかもしれない、現実は一部だけなのかもしれない、様々な解釈が可能だと思う。
終盤の"あの部屋の扉を開けた"シーンが現実なら、どんなにいいだろう:;
タイトルの『吸血鬼』という言葉は登場人物の口から序盤と終盤で2回出てくる。実際に吸血鬼が登場するわけではなく、人の心や生き方の象徴として語られていて、全く異なる意味が語られるけど、私は序盤の意味の方になるほどなぁと思った。
終盤で語られたような思いは私には希薄だったりする……。
「この脚本を書いた方はどんな人なんだろう?」と思って調べたら、この『吸血鬼』は実際にあった事件をモチーフに作られたらしい。
'97年に起きた"東電OL殺人事件"、私はあまり記憶にないけどかなりセンセーショナルな事件で、他にもこの事件をモチーフにした作品があるみたい。
人は誰もが孤独で、誰かと繋がる事を求めてる―
けれどどんなに心や身体を繋いでも、その繋がりは一瞬のものでしかなく、孤独から完全に逃れる事は叶わないんじゃないだろうか。観終わって何だかそんな事を思った。
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