村上春樹氏の『アフターダーク』を読んだ。
これは、理解出来ない人には全くつまらない作品に映ると思う。そしてわかる人には、読む度に新たな発見を得られる興味深い作品だと思う。以下続き。
http://suigyokukan.kagome-kagome.com/%E8%A6%B3%E3%81%9F%E3%82%82%E3%81%AE%E8%AA%AD%E3%82%93%E3%81%A0%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/%E3%80%8E%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%80%8F『アフターダーク』
村上春樹作品の『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』や『ねじ巻き鳥クロニクル』のようなどきどきぞくぞく感は無い。ある夜の、登場人物達の交流とそれぞれが抱える背景。不可思議な出来事。淡々と語られるそれらは解決される事のないまま、物語は終結する。何かが起ころうとする兆しが見えた所で突如物語は終わる。その兆しは希望への足がかりとも、崩壊への第一歩とも取れる。この終わり方に続編を期待する声もあるようだけど私はこれはここで終わりだと思う。一般的な評価は低めなようだけど、私はとても好きな作品。
PR