昨日18日は
演劇集団キャラメルボックスのハーフタイムシアター(上演時間60分)『ハックルベリーにさよならを』『水平線の歩き方』を観てきた≧▽≦
『ハックルベリーにさよならを』
母親と2人暮らしをしている12歳の少年・ケンジ。家庭教師の大学生・コーキチ君の影響でカヌーに夢中になるが、母は危ないからと許してくれない。ある日の父親との面会日に、近所の池でボートに乗る事を楽しみに父のマンションにやってきたケンジは、父の新しい恋人・カオルと会ってしまい……。
『水平線の歩き方』
深夜、酔って帰ってきた1人暮らしの幸一の家に母親がいた。23年前に他界したはずの母は、幸一に「おかえり」と言い食事の支度を始める。母は自分がいなくなった後の幸一の人生を尋ねる。アルバムを広げ幸一は叔父夫妻の家に引き取られた事、ラグビーを始めた事、社会人選手として活躍していた事、恋人が出来た事などを語る。そして、35歳という年齢と怪我のために選手生命が終わろうとしている中、希望を失っていた幸一は……。
『ハック―』のケンジにそれはそれは一途に想いを寄せる同級生、アベさんの存在感が強烈で、ケンジに迷惑がられて怒鳴られてもめげずに突っ走り、しまいにはケンジの母やコーキチ君まで味方に抱きこんでしまうしたたかさ、強引なんだけど憎めないキャラで可愛かった>▽<
『水平線―』の親子はまるで友達か姉弟のようで心和むシーンの連続だった^^お菓子を勝手に取り出しポリポリ食べてのほほ〜んとしていながら、でもきっちりと「母親」の顔を見せる、私の理想の母親像^^
どちらにも共通するテーマは「親子の愛」と「再会」。素敵なお話だったので是非観に行って〜!!!p≧▽≦q
以下、ネタバレなので続きへ。
核心に触れてますのでご注意を。
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『ハック―』はケンジがいつカオルを好きになったんだろう? というのが引っかかった。母への想い、父への気持ち、カオルを認めたくない自分とカオルを好きになった自分、相反する想いに苦悩するケンジにカオルは「お父さんを取り上げたりしない。ケンジ君が好きだから。」と身を引いてしまう。ケンジはカオルを好きだと言えなかった事を後悔し続ける……のだけど、ケンジがカオルを好きになったというのが唐突だったように感じて、一人雨で増水した神田川へボートで出て行ったケンジの「一人にしてくれよっ!」って叫びはわかるんだけど、10年経ってもカオルの部屋へ電話をかけ続ける「ボク」には今ひとつ感情移入しきれなかった……。一瞬でカオルを好きになってしまったからこそ苦悩したのかなぁとも思うのだけど。でも苦悩するケンジの事を最優先に考え行動する父と母の想いにはジーンとした:;
『水平線―』母を亡くし離婚した父にも捨てられ、ずっと一人で突っ走って生きてきた幸一の姿と、そんな幸一をそれでも想い「お前が必要だ」「私は側にいる」と叫ぶ周りの人々の気持ちに涙が溢れた。生きる希望を失くしやけっぱちになり、事故を起こして生死の境を彷徨っていた幸一が聞いた、家族や仲間、恋人の悲痛な叫びと、「皆の所へ戻りなさい」と言った母の言葉にまた涙TT そうか、だから亡き母に会えたんだ:;
水平線の向こうには死者のいる島があるという。そこまでの距離は物理的に計算して約4.4km。幸一が子どもの頃に聞いた話は、幸一の心の支えになっていたんだなぁと感じた。幸一が最後、どうなったのかは描かれていない。けれど新たな心の支えを得た幸一はきっと生きる希望を得られたのだと思う。母もたった4.4km先から見守っているのだから。
劇場のあちこちから聞こえるすすり泣き。いい作品でした:;
すっかりキャラメルボックスの虜≧▽≦次の公演も観に行く、ずっと応援すると決めたッ≧▽≦
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