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創作裏話、Web拍手御礼、マイブームなど。
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    TEAM-ODAC番外公演『宿屋の仇討ち』

    今日(もう昨日だけど)は劇団TEAM-ODAC番外公演『宿屋の仇討ち』を観てきた^^

    『宿屋の仇討ち』

    ある侍が宿屋に泊まった。
    静かに休みたいという侍だが、となりの部屋でドンちゃん騒ぎを始める若者達がやってきて・・・

    PLAY! ComicStories.とは?
    日本の伝統芸能である落語。
    その噺を題材に、第一部に落語家さんをお呼びし、第二部ではオダックらしく同じ噺を現代風にアレンジするという、二部構成の舞台。
    一度に二度楽しめる!オダックの企画公演。

    ◆落語家ゲスト◆  桃月庵 白酒(真打ち)
    (公式サイトより)

    落語初体験。落語って興味はありつつもなかなか聴きに行く機会がなく、また敷居の高い難しい芸といった印象があったけど、ゲストの落語家さんは気さくな方で、お話もとてもわかりやすく面白かった

    舞台装置や小道具、音響など一切無く、落語家さんの話術と身振りだけで魅せる技術に感嘆!
    一人で語り手から何人もの登場人物を瞬時に演じ分ける様、その話術を聴いているうちに宿の部屋の情景までありありと浮かんでくる。
    江戸時代がお話の舞台だけど、江戸の文化に疎くても問題なく楽しめたし、江戸時代を生きているはずの登場人物達の話題の中に、W杯や大相撲名古屋場所の問題などタイムリーなニュースが入り込んでいて、それも違和感なく楽しめて始終笑いっぱなし^^

    『宿屋の仇討ち』は30分弱のお話なのでもう1本別のお話も聴かせてもらえて、こちらは日替わりのようで、今日聴けたのは医師と出来の悪い弟子のお話(題名忘れた・汗)、こちらも弟子のダメッぷりやそれに振り回される人々の姿が面白くて笑いっぱなし^^
    落語にもはまりそうだなぁ。他の演目も聴きに行ってみたい♪

    第2部の演劇は『ヌーディストな気持ちに』というタイトルが付けられてる。
    ある宿泊客が「静かな部屋を」とお願いしたにもかかわらず隣室で大騒ぎが始まる、という流れは同じだけど、共通のキーワードを持ちつつも新たな展開を見せる別の物語になっている。

    始めは隣室の騒ぎに苛立っていた彼が、暑苦しくも真っ直ぐな隣室の人物達の騒ぎの展開を聞かされているうちに少し心動かされていく。キャラメルボックスの鍛治本さんがこの役を演じたんだけど、病を抱えながら気丈に振舞う宿の女将・佳代にタイトルにある「裸の気持ち」である事の難しさや大事さを語る場面にはジーンとした:;
    相手を思うが故の嘘。そんな優しい嘘でも、やっぱりつく方つかれる方どちらも辛いものなんだと思う。

    笑いと感動と、色んなものが詰まった公演で楽しかった♪
    終演後は客演してたキャラメルボックスの鍛治本さんにご挨拶できたし>▽<

    この公演は今日で千秋楽だけど、落語と演劇のコラボ「PLAY! Comic Stories.」は今後も続けていくそうで、また機会があれば行ってみたいと思う^^

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    細見さん出演『吸血鬼』

    昨日は細見大輔さんが出演されている舞台、『吸血鬼』を観て来た^^

    もしも、あの時、あの街、あの部屋の扉を開けていたら、人生は変わっただろうか――
    (公式サイトより)

    タイトルや公式サイトの一文から受けるイメージとは違っていて、人の孤独や心の闇を描いた悲しい余韻の残るお話。
    またちょっと難しい構成になっていて、一体現実は、真実は何だったのだろうと、観終わった今も色んなシーンや台詞が頭の中をぐるぐるとしてる。
    全ては主人公の作り上げた妄想だったのかもしれない、全て現実に起きていたのかもしれない、現実は一部だけなのかもしれない、様々な解釈が可能だと思う。
    終盤の"あの部屋の扉を開けた"シーンが現実なら、どんなにいいだろう:;

    タイトルの『吸血鬼』という言葉は登場人物の口から序盤と終盤で2回出てくる。実際に吸血鬼が登場するわけではなく、人の心や生き方の象徴として語られていて、全く異なる意味が語られるけど、私は序盤の意味の方になるほどなぁと思った。
    終盤で語られたような思いは私には希薄だったりする……。


    「この脚本を書いた方はどんな人なんだろう?」と思って調べたら、この『吸血鬼』は実際にあった事件をモチーフに作られたらしい。
    '97年に起きた"東電OL殺人事件"、私はあまり記憶にないけどかなりセンセーショナルな事件で、他にもこの事件をモチーフにした作品があるみたい。

    人は誰もが孤独で、誰かと繋がる事を求めてる―
    けれどどんなに心や身体を繋いでも、その繋がりは一瞬のものでしかなく、孤独から完全に逃れる事は叶わないんじゃないだろうか。観終わって何だかそんな事を思った。

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    演劇集団キャラメルボックス25th『ByeByeBlackbird』(2回目)

    27日に演劇集団キャラメルボックスの『ByeByeBlackbird』お昼の回を観に行ってきた。
    今公演2回目♪

    2回目で色んな事がわかっている分、台詞に無い登場人物の心情を想像でき、より一層感動
    「この人は何を思いながらこんな事を言ってるんだろう。」
    「何を想ってこの人の言葉を聞いているんだろう。」
    記憶を失った人達の過去を知っていて、けど様々な事情で全てを話さない、話せない。そんな周りの人達の気持ちがより一層伝わってきて胸が痛む

    記憶を失った人達と、彼らを支え共に生きようとする家族。両者のすれ違いは、失った記憶の年数が大きいほど深く深刻な溝となって圧し掛かってくる。
    家族って何だろう?と改めて考えさせらた。

    クライマックスシーンは(2度目でわかっていても)涙
    「第3の道」は彼らにもあったんだよねぇ。

    ダンスのシーンの歌詞、わかってから聴くと何て深いんだろうと、公式サイトでダイジェストムービー見て思った。PC前で再びボロ泣き

    「このシーン切ない(泣)」、「あのシーンが最初よりもエキサイトしてる(笑)」、「この台詞、より一層突き刺さってくる(涙)」「あっ、ホントだ! 今********(重要な所なので伏せ)って言った!(驚)」
    色々語りたいけど全部完全なネタバレなんで書けない><;

    記憶は自分の生きてきた証であり今の自分を形成するもの。それを無くすのはとても怖い事で、無くした記憶を取り戻そうとするのもまた勇気のいる事だと思った。
    家族の在り方、自分が自分である事、自分の生き方、人を愛する事、色んな事を考えさせてくれる。
    タイトルの「Blackbird」には「不運」「不幸」といった意味があるらしい。不運にさよならを、テーマや内容はちょっとシリアスですが、笑い所もたくさんあり、明るく温かい余韻が残る素敵な舞台だった

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    演劇集団キャラメルボックス25thスプリングツアー『ByeByeBlackbird』

    昨日(もう一昨日だけど)は演劇集団キャラメルボックスの公演『ByeByeBlackbird』を観てきた^^
    昨日・今日は前夜祭で、終演後に脚本・演出家さんと役者さんとのアフタートークがあって、色んな興味深い話を聴けて、とっても楽しいひと時だった♪

    2010年6月、世界各地で新種の熱病が流行。その後遺症で、数百万の人々が記憶を失った。
    ナツカの場合は、11年分の記憶。その結果、彼女の心は16歳の頃に戻ってしまった。
    ナツカは、記憶喪失者が再教育を受ける学校に通い始める。
    そこには、他に4人の16歳がいた……。
    (公式サイトより)

    明日からが通常の公演なので、ネタバレを避けるため今回は感想書けないなぁ。
    何を書いてもネタバレになるし、ぼかしながら書いたらわけわからん文章になるし
    前夜祭のチケット半券を持っていくと、明日以降の当日券が半額になるからもう一度観に行くし、その時詳細な感想をアップしよう♪
    今言える事は、家族のあり方や人を愛する事、自分の生き方、色んな事を考えさせられる内容で凄く感動した
    全てがわかってからもう一度観ると新たな発見がありそうで楽しみ。
    クライマックスで明らかになる"ある事"について、"あの人物"の心情を考えながら観るとより一層感動できそう。
    そしてあの人はきっと、彼との約束を破らない範囲でできる事をしたかったんだろうなぁ……ごにょごにょ。

    公演の詳細は公式サイトへのリンクを貼りましたのでご覧下さい。
    興味が湧きましたら是非劇場へ!

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    劇団ZAPPA第15回公演『鬼ONI』

    29日に、劇団ZAPPA の第15回公演「鬼ONI」お昼の回を観てきた♪
    (ネタバレあり注意)

    <あらすじ>
    「もう助からない……」
    そう医者は言った。
    ぐったりとしたわが子を抱きかかえ、母親は洞窟へと続く山道を登り始めた。
    そこには鬼が棲むという。
    人を喰らうその鬼は気まぐれに命を助け死者を蘇らすという……。

    「奴の出現で医学の時間が進むかも知れんぞ! 五十年、いや、百年先までな!」
    「そんなにうまくいくものか! 人に、鬼は飼いならせない!」
    幕末のブラックジャック現る!
    鬼伝説をモチーフに、幕末激動の時代を駆け抜けた蘭方医たちの壮絶な戦いを描く感動作。
    (パンフレットより)

    昨年の「花hana」を初めて観てすっかり虜になった劇団ZAPPA。
    何よりもまず華麗な殺陣に目を奪われる比較的小さな劇場だったけど、舞台の小ささを感じさせないパワーと迫力に圧倒されまくり!舞台狭しと駆け回り、客席の間の花道から舞台へと駆け抜ける役者さん達の姿に魅了された

    この物語は、漢方が主流だった時代に蘭方を広めようとする医師達の戦いと、大老・井伊直弼を討とうとする浪士達の戦いの2つを軸に進んでいく。

    蘭方医シーボルトの元で蘭方を共に学んだ3人の医師、春山、玄朴、鼎哉は江戸で猛威を振るう流行り病・疱瘡(天然痘)を撲滅すべく、種痘(現代の予防接種)を広めようとする。しかし、シーボルトがスパイ容疑で国外追放された事件を機に蘭方は禁止に。多くの人々が疱瘡で苦しむ中、種痘を研究し広めようとする春山達。後に春山の妻になる女性・花は、まだ確立されていない種痘を自ら受けると言い出し、その後も大きな愛情で春山達を支える献身的な行動と強い愛情に胸を打たれた
    しかし、そこへ立ちはだかる奥医師(将軍家を診る事ができる唯一の医師。「おく」の字はこれで合ってるんだろうか・汗)の多岐。患者をろくに診もしないいい加減な仕事ぶり、病に苦しむ人を利用し自分にとって不都合な春山達を妨害したりなどなど、奥医師の立場を利用して人の心や命を踏みにじる多岐の姿に激しい憤りを感じた。
    ある日、春山の診療所で働くシーボルトの娘・イネの元に現れた天真爛漫な青年・タダ。春山と既知の仲らしいタダはイネを「許婚」と言う。当然、猛反発するイネ。のほほんとした雰囲気とは裏腹に、呼吸も脈も停止していた人を蘇らせたり、斬り落とされた腕を繋いで元通りにしたりと、奇跡的な医療技術を持つタダ。彼は何者なのか? 謎めいた存在感と純粋な優しさと、純粋ゆえの残酷さも垣間見せるタダはとっても魅力的
    そして「シーボルトの娘」という肩書きに苦しむイネ。自分と母を捨て去った父、医師を志す彼女にとって、その肩書きは誇りというよりも「憎いけれど縋らなきゃ生きていけないもの」のようで、気丈に振舞うイネの寂しさを感じて胸が痛む。同じ診療所で働く元女郎の医師・おげんと、互いの出自や出生を巡って繰り広げられた大ゲンカと、その後イネが目にしたおげんの献身的な医師としての姿に圧倒されたイネは診療所を出て行こうとするのだけど……。終盤、タダの口から語られた父・シーボルトの真相に、イネ同様涙

    一方、「井伊の赤鬼」と呼ばれた大老・井伊直弼の弾圧に憤る浪士達。
    国を、仲間を想う彼らの熱い気持ちに心を揺さぶられる。
    井伊討伐の筆頭である日下部祐之進の妹・律と、薩摩出身の浪士・有村冶左衛門の恋模様はほのぼのとしていて、妹達を冷やかす兄・祐之進とのやりとりは、緊迫した場面が続く中で心和む一場面^^
    この時の井伊討伐作戦のシュミレーションと前述のイネとおげんの大ゲンカのシーンが、全く違う場所で起きている場面なのに、一連の殺陣で同時進行する演出が演劇ならではで面白かった!(観てない人には伝わりづらい説明だな……汗)
    井伊討伐に一丸となる浪士達、けど必ずしも全員が同じ方向を見ているわけではなく……。様々な思惑が交錯し命を落とす者も現れ、そして冶左衛門が襲撃を受け倒れたと知った律が、兄に「私も作戦に参加させてほしい!」と願い出るシーンに、彼女の冶左衛門への強い愛と決意を感じて涙

    終盤、3月3日の季節はずれの雪の中。
    多岐によって奪われたいくつもの命を前に、憎悪に捕らわれ鬼と化した鼎哉は疱瘡を江戸中にばら撒こうとする。
    井伊討伐に燃える浪士達は、大名行列を組んで桜田門へ向かう井伊直弼の首を狙う。
    春山達は疱瘡が江戸中に広まるのを止めるため奔走。そして怪我人を手当てするため桜田門へ向かうタダ。しかしタダの前に多岐が現われてタダを襲撃。とことん憎い男!お芝居の登場人物をここまで憎いと思ったのは初めてだな。重傷を追いながらもで桜田門へ駆けつけたタダ。手当てを終えて倒れたタダの元へ駆けつけたイネ。見た事もないタダの医療道具を前にイネはなす術がなく……。「たくさんの人を助けたくせに、あんたの事を助けられる人はいない!」といった趣旨のイネの叫びと、タダのイネを気遣う優しい笑いに涙が止まらない
    天真爛漫なタダと勝気で気丈なイネはとても可愛いカップルで、この2人には幸せになってほしかったなぁ

    桜田門外の変が起き、奥医師の多岐は解任され、種痘がようやく広まる。希望と元気を貰えるラストシーンだった。
    いつの時代も、鬼を生み出すのは人間の欲や負の感情であって、そして鬼を制することが出来るのも、人間の愛や希望なんだろうなと思う。
    とっても素敵な舞台だった

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